いよいよというか、満を持してというか、先ずは真打登場です。過去3年1000台位のラジオをいじってきましたが、ポータブル3バンドでベストと小生が思うのはワールドボーイTXとこのビクターサウンドシューターです。音は多分此方のサウンドシューターの方が良い。というかほとんどのラジオは音でこのモデルに負けます。このラジオの直前のモデルがF-930Nというどこといって特長の無い3バンドのラジオですが、それでさえも殆どのモデルを1発で熨して仕舞う程の美音の持ち主でした。ただのどうということもない10cmのスピーカー一本のモデルです。小生のみがそう言うのなら単なる好みの問題でしょうが、ビクターのF-930Nを購入された2名共にTXよりも鮮明で良い音という評価をされているので割と確信が有りますが、そのF-930Nを更に上回る音です。加えてレバー一本で高音も低音も思いのままに調整できると言うトーン、ワイヤレスマイク、マイクミキシング、ラウドネス、感度切替等当時流行ののギミックも満載して発売されたのがこのサウンドシューターでした。スピーカーはアルニコの12cmの物に5cmのツイーターが付いています。更にツイーターの前面にはデフューザー迄つけると言う念の入れ様でした。但し、このモデル、販売したタイミングが悪かったと思います。74、5年の発売、定価は¥17800でした。この時期既にラジオ少年達の夢はBCLラジオにあり、ソニーのスカイセンサー5800が圧倒的な高性能とコスパで市場を席巻していました。そんな時期に如何に新しいサウンドコントロールが付いていたとは言え、このモデル自体の構想が時代と合っていなかった事は否めません。不人気のまま小数が市場に出てそのまま消えてしまった様ですが、どっこいラジオ愛好家の間でこのモデルが音が良く、感度も良いことはある程度定説になっています。楽天での価格が9万円近く、ヤフオクでの平均落札価格が¥13K越えというモデルは多分殆どありません。見ている人は見ているのです。この個体はそんな訳で結構高値で落札、ガリ多く、受信も不確かでしたが、整備後は動作に問題は有りません。定評通りの美音に加え、タバコのヤニを落として磨いてみると可也の美品です。電池はおつけします。コレクターならどうしても持っておくべきモデルの一台でしょう。お薦めです。
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